製茶時に茶葉を浅蒸し煎茶より長い時間蒸すので、苦渋味が無くまろやかな飲み口で濃厚なコクと甘味があります。以前は煎茶といえば浅蒸し製法でしたが、1970年ごろから濃い味と甘さが関東地方で好まれるようになり徐々に広がり、現在は関東以北は深蒸し茶が主流となりましたが関西以西は浅蒸し煎茶を好む傾向にあります。 よく蒸すためフレッシュな香気が若干弱くなりますが、火入(ひいれ)加工を丁寧にすることで火入由来の甘い風味がでます。また葉の組織がもろくなり形状がくずれるため、少し濁ったエメラルドグリーンに近い水色になります。(価格は全て 100g あたりです) 葉の組織がもろいので浅蒸し煎茶にくらべ、抽出時間や湯温などさほど気にしなくても、短時間でまろやかに出ます。 おいしさの秘訣は、茶葉の量と抽出時間。まず茶葉は少なめに。多いと急須の茶こしに詰り易かったり、味が濃すぎたりします。茶葉で目詰まりした時や二煎目を入れる前に茶こしの網に付いてる茶葉を落とすよう急須の底をポンとたたけばお湯の通りがよくなります。抽出時間は味が出やすいので短めがよろしいです。3~4杯出ますが、淹れたお茶の色の濁りがなくなったら茶葉の替え時です。
急須は茶こしの面積が大きく、細かい網目の深蒸し用急須が手軽に淹れられます。 味と水色が濃いので大ぶりのざっくりしたお茶碗でも器に負けません。お茶碗の色は綺麗な水色がわかるよう内側が濃い色のものは避けた方がよいでしょう。 手軽に淹れられるので日常のお茶として、お客様用に、寛ぎのひとときに、幅広くご愛飲できます。
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